MICROCOSMOS
top/info&map menu event party plan blog recruit about us ミクロコスモスモバイルサイト
event

<< Calendar

MONTHLY CHIT CHAT

●MICROCOSMOSでのプレイはどうでした?こんなサイズのラウンジでプレイすることは、あまりないと思いますが

<デリック:以下D>最高だったよ!大造と一緒だと、いつでも楽しい。普段は確かにもっと広いところでプレイすることが多いけど、日本で演る時の僕の姿勢は他の国とは違うからね。クラブって自分にとってすごくパーソナルなもので、東京のシーンを味わうこと自体がすごく大切な体験なんだ。

●大造さんはどうですか?お客さんがみんなハッピーに楽しんでいて、すごくいいパーティでしたよね?

<村田:以下M>もちろん、すごいよかったよ。彼はどこでやっても文句のつけようがないプレイをしてくれるから。見ての通りエネルギッシュで、人を楽しませようとするエネルギーで溢れているから。

●デリックがダンスミュージックのクリエイションを始めたきっかけは?

<D>13歳のときに音楽を発見したこと。アーリーエレクトロニックといえる音楽。たとえばイエロー・マジック・オーケストラ、ザ・プラスティックスのダイアモンドヘッドとかね。それだけじゃなく、いろんなスタイルの音楽、ニューロマンティクスやソウルミュージックなどを発見したのが大きなきっかけだった。


●プロフェッショナルとして活動しだしたのはいつ頃ですか?

<D>26歳の時にやっとプロフェッショナルになったといえるかな。DJは18の頃からやってたけど、リミックスとか、すべてをマスターできたのはその頃だな。

●デトロイトテクノの草創期ですね。

<D>そうだね。でも、デトロイト・テクノというジャンルはまだなかったよ。本当に初期も初期だったから。ただ、結局は「音楽」というものしか僕は残らないと思ってる。多くの人はテクノ、ハウス、ロックという風にジャンル分けをしたがるけど、音楽は音楽だよね。人はカテゴリー分けするのが好きだけど。

●大造さんとデリックの最初の接点はいつごろだったんでしょう。

<M>えっ、いつだっけ?けっこう昔のことだからなあ・・・。えーとねえ・・・

<D>俺覚えてるよ!9年前だよ。野外のでかいNEW YEARS PARTYでプレイしたんだ。

●あっ、有明のミレニアムパーティだ。

<M>そうそう、そうだった、そうだった。

●じゃあ、デリックが最初に東京でプレイしたのは?

<D>たしか・・・カーネギー?ある意味すごいハードコアだったなあ。みんなきちんとした格好をしてさあ。DJがピシッとネクタイしてたり(笑)、ターンテーブルが床にあったり、今とはまったく違うシーンだったね。ホテルも最悪だったよ(笑)。

●来日前は日本に何を期待してました?

<D>実は、何を期待すればいいのかがよく分かってなかった(笑)。みんなは日本の庭園やお寺を巡ってみたかったり、侍のコンセプトを体験したがるんだけど、僕は違ったんだよね。むしろ興味があったのは、日本のテクノロジー。僕が音楽を始めるきっかけの一つだったYMOとかね。で、実際来てみて、とても神秘的な国だと思ったよ。初めての時は六本木に泊まったんだけど、その頃の六本木は今と違ってすごく静かだった。16年前の渋谷も違う場所だった。今みたいに若者はいなかった。昔はクールじゃなかったけど、今はとてもクールな街だと思うよ。

<M>ふうん、意外だけどそう見えるんだね。

●世界中でプレイする中、今一番クールだと思う都市はどこですか?

<D>
僕にとって東京はいつもナンバーワンだよ。でも、リキッドルームがなくなり、今度はイエローまで失くしてしまって、今はとても危機的状況だと思う。クラブシーンだけじゃなく、音楽そのものが危ない状態だと思うんだ。イエローがなくなったのは、本当に悲しいよ。すごく大切なクラブだったし、僕たちはイエローでプレイするために、色々なものを犠牲にしてきたりもしたからね。間違いなく、それだけ価値のあるクラブだったんだ。

●東京の多くのパーティピープルは、イエローのようなクラブがまた必要だと感じています。あなたもそうなんですね。

<D>
うん。たとえて言うと、熱帯雨林の木が全部刈られてしまったような、そんな状態だよね。クラブのリーダーがなければ、音楽のリーダーも生まれないから。だから、大造には早く次のクラブを創ってもらわないとね(笑)。

<M>確かに今の日本のクラブシーンには問題があるよね。コマーシャルなディスコとクラブが混在してしまってる。

<D>クラブは若者が行く場所で、ディスコティークは落ち着いちゃった大人が行く所だったよね。それが一緒になって、今はシーン自体がどんどん縮小してる感じ。音楽を体験する目的以外で来る人が増えてしまったし。DJでも、つい5年前まではレコードしか使わなかったけど、いきなりターンテーブルを回さなくなって、クラブやレコードショップがどんどんなくなってる。それがどんな悪影響を及ぼすかなんて若者たちは理解してないんだよ。(悲しげな表情で)みんながラップトップで演奏し始めた時に、一つの重要なカルチャーが死んでしまったんだ。

●・・・大造さんはどう思いますか?

<M>うん。クラブミュージックは、やっぱり部屋でCD聴いたりするだけじゃ本質的に理解できないから。空間があって、DJがいて、人がいて、サウンドシステムがあって初めて理解できるもの。そんなスペースがないと、広がっていかないよね。そういうスペースがどんどんなくなっている中で、自分なりにできることをやっていくしかない。すべてが集合する場所だよね。普通に音楽を聴くことと、最高の空間で音を体感することは、まったく別物だもんね。デリック、今考えてるクラブのプランがあってさ・・・(次のクラブのビジョンをデリックへ具体的に語る)

<D>そうか、じゃあ僕はそれまで今の自分をキープしないといけないな。ずっとプレイしながら待ってるよ!その時は日本に引っ越そうかな(笑)。住みやすい国だから。

●デトロイトの最近の若いアーティストはどうなんですか?

<D>
若いアーティストはいないよ。デトロイトにもクラブシーンはなくなったね。シカゴのクラブやレコードショップもなくなってしまったし、僕のような仕事だと色々な場所へ行くからクラブやレストランを始めたりすることもできない。アートを象徴するものが始まらない状況なんだ。

●これからの若いアーティストに伝えたいことがありますか?

<D>
(きっぱりと)何もない。その質問は良くされるんだけど、ラップトップで演奏する人間はアーティストではないから。そもそも本当のアーティストだったら、何も言う必要はないんだよ。僕が若い頃は、人が何を言おうが気にもかけなかった。アーティストって、そういうもんじゃないか?

●なるほど、よく分かります。あなた個人は、アンダーグランドミュージックのもっとも大切なスピリットは何だと考えてますか?

<D>
ロマンス。愛がすべてだよ。すべての音楽への愛。来週のAIRでのプレイは、本当に楽しみにしてるんだ。イエローやリキッドルームの話をしたのは、もちろん他のクラブを否定するためじゃない。それぞれのクラブにオリジナルの個性があって、それぞれのクラブがお互いを必要としてるんだからね。

●来日するとき、DJプレイ以外に楽しみにしていることはありますか。

<D>
フレッシュネスバーガー!(一同笑)・・・だけじゃなくて、色々と楽しみにしてるよ。特にサクラヤやビックカメラやヨドバシカメラに電化製品を見に行くのが好きなんだ。ポイントカードだって持ってるしね(笑)。それに代官山や渋谷の特別なショップに必ず行くよ。靴が大好きで、大好きなデザイナーがこの街にいるから。あと、何気なく入った店で日本の素晴らしいデザインに出会うと、本当にうれしくなるよね。

<M>
デリックはカメラが好きなんだよね。デジカメじゃなくて。

<D>うん、中古カメラにはまってるよ。35mmのクラシックなカメラがほしいんだ。

●最後に、生涯のベストパーティと呼べるものがあったら教えてください。

<D>
若い頃、シカゴでやってたパーティだね。デトロイトからクルマを飛ばして行ってたよ。ロン・ハーディーや、フランキー・ナックルズを聴きに。君たちにも聴かせたかったな。

●自分がプレイした中では?

<D>
それは言えないよ、沢山ありすぎて。僕には、すべての夜が特別だから。毎回素晴らしい体験をするから、どの日が一番なんてとても決められないよ。

↑TOP